輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
ふしぎなるくうかんだんそう
不思議なる空間断層
海野 十三
線上閱讀海野 十三《不思議なる空間断層(ふしぎなるくうかんだんそう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 14,651 字 · 30 頁
――なぜ私は、その女を殺さねばならなかったのですか、と乃公は怒鳴るようにして聞きかえしたものだ。すると、
「それは調べて判った。その女を殺すべく企んだのは、その亭主である。つまりお前の親友という男だ。その部屋もなにもかも、お前の友人が作ったのだ」
――いえ、それは違います。あの男は、そんな悪い人間ではありません、といってやった。
「いや、もうすっかり種はあがっているのだ。お前が弁解してやっても効果がない。お前の友人という男は憎むべき奴だ。彼は事業に失敗して大金が入用だったのだ。その妻君には莫大な保険が懸けてあった。自分の手で殺したのでは駄目だから、お前を利用して殺させようとしたのだ。妻君をあの部屋に誘いだすことも、いい加減な口実をつかってやったことらしい。妻君は案内されてあの部屋に入り、発狂しているとでもいいふらしてあったお前の姿を見させたものらしい。そしてお前に射殺されてしまったのだ。――とにかくお前がここへ来て急に頭の調子が直ってくれてよかったよ」
乃公は聞いているうちに、あまりに巧みな話の筋に、もうちょっとでひっかかるところであった。そんな手数のかかることがあってたまるものか。