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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
線上閱讀林 不忘《丹下左膳(たんげさぜん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 340,187 字 · 666 頁
倦き、悪疾の師一羽を捨て武州に出で芸師となり、自派を称して微塵流とあらため世に行われた。
ところが。
あとに残った小熊と泥之助は、病師の介抱を怠らず、一羽が死んでのち、兎角のふるまいをもとより快からず思って、両人力をあわせ一勝負して亡師の鬱憤をはらそうとはかり、ついに北条家の検使を受け、江戸両国橋で小熊と兎角立ち会い、小熊、根岸兎角を橋上から川へ押しおとして宿志をとげた。
根岸兎角は、師の諸岡一羽のもとを逐電して、はじめ相州小田原に出たのだが、この兎角、伝うるところによれば、丈高く髪は山伏のごとく、眼に角あり、そのものすごいこと氷刃のよう――つねに魔法をつかい、人呼んで天狗の変化といい、夜の臥所を見た者はなかった。
愛宕山の太郎坊、夜な夜なわがもとに忍んで極意秘術を授けるといい広め、そこで名づけたのがこの微塵流。
その後江戸に出て大名、小名に弟子多かったが、三年たって諸岡一羽が死ぬと、相弟子の岩間小熊と土子泥之助、兎角を討ちとるために籤を引き、小熊が当たって江戸へのぼる。泥之助は国にとどまり、時日を移さず鹿島明神に詣でて願書一札を献納した。
敬白願書奉納鹿島大明神宝前、右心ざしのおもむきは、それがし土子泥之助兵法の師諸岡一羽亡霊は敵討ちの弟子あり、うんぬん……千に一つ負くるにおいては、生きて当社に帰参し