輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

かずえはいそがしい

主計は忙しい

山本 周五郎

線上閱讀山本 周五郎《主計は忙しい(かずえはいそがしい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 18,315 字 · 37 頁

青空文庫

「なるほどね、髭を剃って髪油を付けて、熨斗目麻裃を着たところは捨てたものじゃあない、どうして三百石は安いもんだ」

「おまえがそう云ったってもしようがない、それに式が済めばすぐ質屋だ」

「式といえば何時なんだ」主計は袴の紐を緊めながら云った、「――実はなるべく早く済まして貰いたいんだ、先方が来て座がきまったら帰るからね」

「なんの冗談を云うつもりなんだ」

「いや冗談どころか、もう一つあるんだ」

「幾つあってもいいさ、なにが幾つあろうとこっちはおれの祝言だ、親友のおまえが列席しないで式がやれるかどうか考えてみろ」

「それはそうだけれど、弱ったな、それはそうだけれども、こいつは弱った」

「弱るもくそもあるか、どんなことがあろうと今夜は放さないからそう思え、早くしたくをしないともう向うで来るぞ」

そして六郎兵衛は、向うへいってしまった。主計はうろうろと足袋を穿く、木下の母堂が来て裃を着るのを手伝ってくれる、口のなかで弱った弱ったと云いながら、どうやらしたくの出来たとき、玄関に人の到着したけはいがし、母堂は「まあお着きですよ」と云いながら出ていった。

「おれはどうしたらいいんだ」