輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

ちちをさす

乳を刺す

邦枝 完二

線上閱讀邦枝 完二《乳を刺す(ちちをさす)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 17,474 字 · 35 頁

青空文庫

「有離うございます。それでは何分、お願い申します」

お俊のすすめた茶を押し頂いて飲むと、老婆は、いそいそと帰って行った。

「親分、冗談じゃござんせんぜ。提灯はどうなりやすんで?」

「なア竹。せいては事を仕損ずると云うじゃねえか」

「だって親分。常吉でもなし、平太郎でもなし、鴎硯でもなしってことになった今、袖ノ井に、何をお聴きなさるのか知りやせんが、これも明日のことだってんじゃ、いい加減、気がくさるじゃござんせんか」

「ははは。まだくさるのア早えよ。こんな日にゃ、早く寝ちまって、またあした出直すんだ」

かきおき

明るい朝が来て、澄んだ初秋の空からは、眩しい太陽の下に、小鳥の声が軒庭に喧しかった。

「お早うござんす。親分はおいででござんしょうか。留五郎からまいりました。ちょいとここで、お目に掛かりとう存じます」

「おお、岩吉さんか。大層また早いじゃねえか」

竹造は、裏の方で何かしているらしく、神棚の水を取り替えていた伝七が、気軽く上がりかまちへ出て行った。

「親分の留五郎が、上がりますはずでござんすが、取り混んで居りますため、手前名代で、とりあえずお報せに伺いやした」