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にせんねんせんそう

二、〇〇〇年戦争

海野 十三

線上閱讀海野 十三《二、〇〇〇年戦争(にせんねんせんそう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 34,367 字 · 69 頁

青空文庫

元帥は、そういって、血の通っていない首の列に、ずーっと、目を走らせた。

殺人電気

「元帥閣下。その情報は、もちろん、信ずべきでありましょうな」

と、第七番の首が叫んだ。リウサン参謀の声だった。

「もちろん、信じて、さしつかえない。ゴールド大使は、優秀なる外交官であり、且つスパイだ。彼女は、さっき、彼女の義眼に仕掛けてある精巧な小型無電機を用いて、こっちへ話しかけてきたが、間もなく、もう一度、諸君の前に、なにか報告をしてくる筈じゃ」

ラヂウム元帥は、そこで言葉を切って、机の引出しをあけた。そして、箱の中から、チューインガムを引張り出すと、それを口の中に放りこんで、にちゃにちゃやりだした。

「長官、ゴールド大使からの電話です」

副官の声だ。いよいよ、再び女史の小型無電機が、報告を伝えてくるらしい。

「よし、こっちへ線をつなげ」

と、ラヂウム元帥は、命令した。

「はい、只今、つなぎます」

副官の声が引込むと、入れ替りに、ゴールド大使の、鼻にかかったなまめかしい声が聞えてきた。

「ああ、もしもし。こっちは、ゴールド大使です。スターベア大総督は、ついに第一次から第十六次までの動員を完了しました。