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にさんのさんめいについて
二、三の山名について
木暮 理太郎
線上閱讀木暮 理太郎《二、三の山名について(にさんのさんめいについて)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 28,599 字 · 57 頁
とあるから、大口真神も狼をさしたものと信じてよいであろう。漢字には豺と狼とあって、豺はヤマイヌ狼はオホカミということになっているが、豺狼とか虎狼とかいえば、今いう獣的という言葉と同様の意味であるから、我国のオホカミ即ちお犬さまとは可なり性質の違っていることに気が附く。俗間では山犬と狼とを普通区別して用いる傾があって、害をする方は山犬の名で呼ばれる。狼は謂わば神話的動物で、形は人工的に造り上げられた猟犬のグレイハウンドに似ているが、著しく霊性を帯びている。斯様な狼が地上に存在している筈がない。私の考ではオホカミはオガミの新しい神格化であると思うのである。神の性質が似、名前が似、形殊に主要なる頭部から頸のあたりが、竜の角と髯と鱗とを除いたものと酷似していることは軽く見逃す訳には参らぬ、足に蹼があるという伝えも水、延いては※(「雨かんむり/龍」、第4水準2-91-91)神に縁のあることを示している。或種の動物が或神の使者であるという思想は、我国では上古に始ったものらしく、『古事記』に、日本武尊が伊吹山に登るとき白猪に逢い、「是の白き猪に化れる者は其神の使者にこそあらめ」