輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

にしょうじょ

二少女

国木田 独歩

線上閱讀国木田 独歩《二少女(にしょうじょ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 7,398 字 · 16 頁

青空文庫

とお富は笑って、

「左様なら、源ちゃんお大事に、」と去きかける。

「御壕の処まで送りましょうよ、」とお秀は関わず同伴に来る。二人の少女の影は、薄暗いぬけろじの中に消えた。

ぬけろじの中程が恰度、麺包屋の裏になっていて、今二人が通りかけると、戸が少し開て居て、内で麺包を製造っている処が能く見える。其焼たての香しい香が戸外までぷんぷんする。其焼く手際が見ていて面白いほどの上手である。二人は一寸と立てみていた、

「お美味そうねエ」とお富は笑って言った。

「明朝のを今製造えるのでしょうねエ」とお秀も笑うて行こうとする、

「ちょっと御待ちなさいよ」とお富は止めて、戸外から、

「その麺包を少し下さいな。」

三十計りの男と十五位な娘とが頻に焼ていたが、驚て戸外の方を向いた。

「お幾価?」

娘は不精無精に立った。

「お気の毒さま、これ丈け下さいな、」とお富は白銅一個を娘に渡すと、娘は麺包を古新聞に包んで戸の間から出した。

「源ちゃんにあげて下さいな、今夜焼きたてが食べさせたいことねエ、そら熱いですよ。」とお秀に渡す。

「まあお気の毒さまねエ、明朝のお目覚にやりましょう。」

二人はお壕辺の広い通りに出た。