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にしょうねんのはなし

二少年の話

小川 未明

線上閱讀小川 未明《二少年の話(にしょうねんのはなし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 3,180 字 · 7 頁

青空文庫

それで、うそがさえずっていたので、秀公が、琴を弾じているといったんだそうだ。僕、なんのことかわからなかったのさ。」

達ちゃんが、思い出して笑うと、姉さんもその意味がわかって、笑われたのでした。

「だが、おもしろいお話じゃないか。」と、兄さんは、いわれました。

「また、秀公の生まれた村から、日本海は近いんだって。海へいく道端に、春になると桜が咲いて、それはきれいだといっていたよ。」

「春は、田舎がいいだろうからな。」

「秀公は、やはり田舎がいいといっていた。」

「秀ちゃんて、どんな子?」

「できないので、先生にしかられてばかりいるのさ。」

こういうと、お姉さんは、達ちゃんをにらみました。

「自分だって、できないくせに、ひとのことを悪くいうもんでないわ。」

これをきいて、お父さんも、お母さんも、お兄さんも、みんながお笑いになりました。

その、あくる日の、晩ご飯のときでありました。いつものように、みんなは、めいめいきまった場所にすわって、食事をしましたが、すんでしまうと、またいろいろお話が出たのであります。

「秀公は、どうしたい。」と、お兄さんが、思い出して、おききになりました。