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にしょうねんのはなし
二少年の話
小川 未明
線上閱讀小川 未明《二少年の話(にしょうねんのはなし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 3,180 字 · 7 頁
達ちゃんは、片手にはしを握って、目をかがやかしながら、
「秀公のやつ、また、きょう先生にしかられて、おかしかったよ。」
「よくしかられるのね。」
「田舎の学校のほうが、しかられなくて、よっぽどいいといっていた。」
「どうして、しかられたの。」と、お姉さんが、たずねました。
「運動場のもちのきを折って、もちを造るのだといって、石の上で、コツ、コツたたいているところを、先生に見つかったのだ。そして、この寒いのに、三十分も立たされたんだよ。」
こういうと、お兄さんは、考えていられましたが、
「広々とした、田舎で自由に育ったものから見たら、この都会は、せせっこましいところにちがいない。」といわれたのです。
「こんど秀公が、うちへ遊びにくるって。」
これを、おききになって、お母さんが、
「だれとでも仲よくしなければ、いけませんよ。」と、おっしゃいました。
「達ちゃんは、ひとのことばかしいうが、自分だって、しかられることがあるのでしょう。」と、お姉さんが、いわれました。
「だれが、しかられなんかするものか。」と、達ちゃんは、耳のあたりを赤くしたのです。
ある日のこと、秀ちゃんが、達ちゃんの家へ遊びにきました。