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じんぞうにんげんエフし
人造人間エフ氏
海野 十三
線上閱讀海野 十三《人造人間エフ氏(じんぞうにんげんエフし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 53,879 字 · 109 頁
「そのとおり、ありまーす、人造犬がくいつくと、手でも足でも、ち切れます。本当の犬なら、そうはなりません」
「じゃ、本当の犬よりつよいのですね」
「そうですそうです。私、なかなか自慢している人造犬です」と博士は上機嫌でいって「もっと面白いものあります。いま、手を叩きます」と、博士はぽんぽんと叩いた。
すると、ういういういと鳴き声をたてながら、カーテンの蔭から、一頭の白い豚が走りいで博士の前にぴたりととまった。
「この豚の背中を見てくださーい。背中が卓子になっています」
なるほど、よく見ればおどろくではないか、白い豚の背中は、板を置いたようになっていた。
「この中に、おいしい酒がありまーす。私、命令する。その酒、コップに入って出てきます」
博士が豚の方に手をさしのばすと、豚の背中がぱくりと左右にひらきその下からうまそうな洋酒が盃にはいって、三つも出てきた。そして背中が閉まると、盃はそのうえにちゃんとのっている。豚の身体が、酒をたくわえる倉庫のようになっているのだった。
「いかがです。酒をのんでくださーい」博士は盃をとりあげた。
「いや、僕たちはのみませんから、博士だけでおのみください」