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じんぞうにんげんせんしゃのきみつ
人造人間戦車の機密
海野 十三
線上閱讀海野 十三《人造人間戦車の機密(じんぞうにんげんせんしゃのきみつ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 9,501 字 · 19 頁
「大丈夫でございますとも、丁度只今、一切の準備が整いました。仍って、夕陽を浴びて、輝かしき人造人間戦車隊の進撃を御命令ねがおうと思って、実は只今ここへ参りましたようなわけで……」
と、油学士は、急に慎しみの色を現して、醤主席を拝したのであった。
5
戦機は熟した。
全身に、妙な白い入墨をした原地人兵が、手に手に、盾をひきよせ、槍を高くあげ、十重二十重の包囲陣をつくって、海岸に押しよせる狂瀾怒濤のように、醤の陣営目懸けて攻めよせた。
これに対して、醤の陣営は、闃として、鎮まりかえっていた。
ただ、かの醤の陣営の目印のような高き望楼には、翩飜と大旆が飜っていた。
その旆の下に、見晴らしのいい桟敷があって、醤主席は、幕僚を後にしたがえ、口をへの字に結んでいた。
この望楼の前には、百万を数える人造人間が、林のように立って居り、その望楼の後には、これは赤い血の通った醤軍百万の兵士たちが、まるでワールド・シリーズの野球観覧をするときの見物人のような有様で、詰めかけていた。
雲霞のような原地人軍は、ついに前方五千メートルの向うの丘のうえに姿を現した。
「おい、油学士。