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にんげんかい
人間灰
海野 十三
線上閱讀海野 十三《人間灰(にんげんかい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 16,345 字 · 33 頁
「報告に参りました」
「ああ、君か。いや御苦労だった。あれはどうだったネ」
その巡査は、署長の命令によって、今朝から右足湖畔をめぐって捜索して来た者だった。
「御命令によりまして、第一に空気工場へ参りました。午前八時でしたが、気球は地面に四基だけ結んでありました」
「四個?」署長は手帖を拡げて首をかしげた。
「陳述によると、懐中電灯ニヨリ三個ノ気球ヲ認メタ――とある。すると君の報告の方が一つ多いね」
署長は鉛筆を嘗め嘗め三個の横に4とかいた。
「第二の、湖尻で村尾某の乗りました舟を探しましたが見当りませんので」
「舟が見当らぬ? そうか。湖水の中を探ってみるんだネ」
「それからトラックの跡で、墓場から青谷二郎の家までついていたという話でしたが、これはハッキリ見えませんでした。誰かが地均しをしたような形跡は見ました」
「フン、フン」と署長はまた手帖へ書きこんで「それからあと、どうした」
「次は新仏のことですが、あれは確かにございました。峰雪乃の墓です。これは初産に気の毒にも前置胎盤で亡くなりましたので……。この墓については大体おっしゃった通りでしたが、ただ違いますとこは、新仏の上は土が被せてあるというお話でしたが間違いで、もう既に綺麗な土饅頭ができていました」