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しゅじゅのことば

侏儒の言葉

芥川 竜之介

線上閱讀芥川 竜之介《侏儒の言葉(しゅじゅのことば)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 36,003 字 · 73 頁

青空文庫

弱者とは友人を恐れぬ代りに、敵を恐れるものである。この故に又至る処に架空の敵ばかり発見するものである。

S・Mの智慧

これは友人S・Mのわたしに話した言葉である。

弁証法の功績。――所詮何ものも莫迦げていると云う結論に到達せしめたこと。

少女。――どこまで行っても清冽な浅瀬。

早教育。――ふむ、それも結構だ。まだ幼稚園にいるうちに智慧の悲しみを知ることには責任を持つことにも当らないからね。

追憶。――地平線の遠い風景画。ちゃんと仕上げもかかっている。

女。――メリイ・ストオプス夫人によれば女は少くとも二週間に一度、夫に情欲を感ずるほど貞節に出来ているものらしい。

年少時代。――年少時代の憂欝は全宇宙に対する驕慢である。

艱難汝を玉にす。――艱難汝を玉にするとすれば、日常生活に、思慮深い男は到底玉になれない筈である。

我等如何に生くべき乎。――未知の世界を少し残して置くこと。

社交

あらゆる社交はおのずから虚偽を必要とするものである。もし寸毫の虚偽をも加えず、我我の友人知己に対する我我の本心を吐露するとすれば、古えの管鮑の交りと雖も破綻を生ぜずにはいなかったであろう。