輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
はいくはかくかいしかくあじわう
俳句はかく解しかく味う
高浜 虚子
線上閱讀高浜 虚子《俳句はかく解しかく味う(はいくはかくかいしかくあじわう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 73,016 字 · 144 頁
芭蕉の生涯は旅行で終始したと言ってもいいのである。西行法師や連歌師の宗祇の跡を慕って、生涯を笠や草鞋に托することがその希望であったのであるが、また無妻で無一物で孤独の生活をしておる芭蕉の如き人に在っては、旅行でもしなければ淋しさに堪えなかったであろう。この句はそういう境涯にいる自分の歳暮の状を咏じたもので、今年ももう暮れる。自分はどんなようすをしているかというと、笠を著、草鞋をはき、世上の人が歳暮よ新年よと殊更めきて騒いでいるのとは違って、やはりいつもと変らぬ一個の旅人であるというのである。
寒けれど二人旅寝ぞたのもしき 芭蕉
これもまた実情で、いかに旅宿の寒さは凌ぎ難いにしても、いつも淋しい独り旅であることを思えば、今宵かく二人で旅寝をしていることは、いかにも心丈夫で頼母しいことぞ、というのである。
すくみ行くや馬上に氷る影法師 芭蕉
これも旅中の実景で、寒い日に馬に乗ってとぼとぼと行っておると、自分は寒さに耐えず小さくなってすくんでいるのであるが、その自分の影法師は馬の上に落ちて、馬の背中に氷っているように見えるというのである。いかにも寒さに堪えぬ孤影の憐れさが思いやられる。