輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
ぼくがかわいがるから
僕がかわいがるから
小川 未明
線上閱讀小川 未明《僕がかわいがるから(ぼくがかわいがるから)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。
N3 · 進階 · 新字新假名 · 2,056 字 · 5 頁
お母さんは、さっそく、正ちゃんに、そのことをおっしゃいました。
「おまえの好きなものを買ってあげるから、クロをだれかにやっておしまいなさい。」と、おっしゃいました。
すると、正ちゃんは、即座に、
「僕は、なにもほしくないから、クロをやることはいやです。」と、お答えしました。
「上等の二輪車を買ってあげても。」
「二輪車なんか、ほしくありません。」
「いつか、ほしいといったでしょう。」
「それは、ほしいが、クロをやってしまうことはいやです。」
お母さんは、考えていられましたが、正ちゃんが、いつか、野球のミットをほしいといったことを思い出されました。そこで、こんどは、
「ミットも買って、あげるけど。」と、おっしゃいました。
ミットときいて、正ちゃんは、お母さんの顔を見ました。
「ミットも買ってくれるの?」と、お母さんに、ききかえしました。
「ミットも買ってあげます。」
お母さんが、こうお答えなさると、正ちゃんは、頭を振って、
「ミットなんか、ほしくない。」と、いいました。
「じゃ、犬をやめて、伝書ばとになさいな、はとは、やさしくて、そんな悪いいたずらをしませんから。」と、お母さんは、おっしゃいました。