輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

どうりょくかくめいとにほんのかがくしゃ

動力革命と日本の科学者

中谷 宇吉郎

線上閱讀中谷 宇吉郎《動力革命と日本の科学者(どうりょくかくめいとにほんのかがくしゃ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 13,399 字 · 27 頁

青空文庫

)では、そのうちの一つの要素を、詳述したつもりである。日本では、真理の探求という純粋な科学が偏重され、原理を実用化する方の学問が、それよりも一段低く見られる弊がある。原理の発見はもちろん困難な仕事であるが、それを実用化することの方が、或る場合にはもっと困難な事業であり、また文化的価値の高い仕事であるということが、一般にはよく理解されていない。それが日本の学問が、あまり実用化されない一つの理由である。

以上の考えは、もちろん今日でも変っていないが、その他に、今一つもっと深い問題がありそうな気が、この頃している。それは科学者と政治家及び実業家とは、ものの考え方に、根本的なちがいがあるのではないか、という点である。

科学の目的は真理の探求であって、これは再現可能という原則を、最初に立てている。同じことをくり返せば、同じ結果が得られるということを、暗黙のうちに初めから規定している。そうでなかったら、真偽の確かめようがなく、真理という言葉自身が無意味になる。

ところが、政治や社会の問題になると、同じことは、決して二度とは起こらない。死んだ人間が、決して二度とは生き返らないように、社会の状態は、時とともに一方向きに進行するだけで、くり返しということはない。