輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

まんじ

卍

谷崎 潤一郎

線上閱讀谷崎 潤一郎《卍(まんじ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 133,618 字 · 258 頁

青空文庫

「何処行こ?」「光ちゃん何処ぞええとこ知らん?――静かな、誰もいエへんようなとこで一日ゆっくりしてたいわ。」「そんなら奈良い行こやないか」いわれたのんで、ああ、そやそや、二人が始めて仲好う遊びに行ったのんも奈良やった、あの思い出多い若草山のゆうがたの景色、……何で今まであの記念の土地忘れててんやろ。「ほんまにええとこ思いついたなあ、また若草山い登ろなあ」いうて、ほんまにその時のうれしさいうたら、……感激した時の私の癖でもうちゃんと涙ぐみながら、「早行こ、早行こ」と急き立てて、大タクの案内人に手エ取られてタクシーい乗るまでは、足が土に着けしませんねん。「あてゆんべから何処にしょう思ていろいろ考えて、奈良が一番ええ思てんわ。」「あてかてゆんべまんじりともせえへんねけど、いったい何考えててんやろ。」「あれからハズさん直き帰って来やはったん?」「一時間ぐらいしてからやってん。」「どないいうてはったん?」「もうそんなこと聞かんといてエな、今日は一日家のこと忘れてたいわ。」――奈良い着いたら直きに大軌の終点から乗合に乗って、若草山の麓まで行って、何しろこの前の時と違て薄曇った暑い日でしてんけど、びっしょり汗掻きながら頂辺まで登って行って、そいから山の上にある茶店で休んでるうちに、前の時蜜柑転こばしたりしたのん思い出し