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なんぼくアルプスつうせつ
南北アルプス通説
木暮 理太郎
線上閱讀木暮 理太郎《南北アルプス通説(なんぼくアルプスつうせつ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 5,372 字 · 11 頁
南北アルプスの対照
の岩塊狼藉して、時に矮小なる木本或は草本等より成るお花畑を作り、または地衣類を産するのみなることがその五である。これらは日本アルプスに共通した特色を概括的に挙げたもので、謂わゆる高山性の地貌と称せられるものである。そして同じく日本アルプスであっても、木曾山脈は暫く措き、赤石山系と飛騨山脈とは、地質構造は勿論、地形や山貌等外観上にも少からず相違のあることは一見して明らかであるから、赤石山系を南アルプス、木曾山脈を中央アルプス、飛騨山脈を北アルプスと劃定して呼ぶことは、単に位置の関係を示す以外にも、南北の二字にかなり重要な役目を演じさせているわけになる。
南北アルプスの対照
地質調査所発行の地質図に従えば、北アルプスは主として花崗岩、石英斑岩の如き深成岩類やこれ等と成分の同じ花崗片麻岩より成り、その一部に秩父古生層及びジュラ層等の水成岩を加え、更にこれを縦貫して所々に新火山岩が噴出している。之に反して南アルプスは水成岩なる秩父古生層を主とし、第三紀層これに加わり、北部の一小区域に花崗岩の迸入を見たるも、新火山岩に至りては殆ど記するに足るものがない。これ等の地質上の相違は必ずや地形の上に何等かの相違を生ずべきは明らかである。