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「こりゅうきゅう」

古琉球

伊波 普猷

線上閱讀伊波 普猷《古琉球(「こりゅうきゅう」)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 29,421 字 · 61 頁

青空文庫

オモロに鄙も都もということを京鎌倉といったり、勝連城を日本の鎌倉に譬えたりした所などを見ると、当時京都と鎌倉との関係が琉球の都鄙に知れ渡っていたことが知れる。その他、琉球語で病気のことを咳気といい、変な物を異風な物といい、保存するということを格護するというのは、正しく鎌倉時代の言葉の遺物である。島津氏に征服された後、琉球人が日本本土へいくことをノボル(上国)といったのを当然な事とばかり思っていたが、鎌倉時代以前にもやはりそういっていたという事がわかって驚かずにはおれなかった。鎌倉時代が終りを告げると日本本土では吉野時代の戦乱が始まり、琉球でも三山の分争が起ったので、日本本土と琉球との交通は一、二百年も断絶して、この辺の消息は全く暗くなっていたが、この土塊のお蔭でこれが漸く明るくなったような気がする。これはた琉球経済史の好資料ではあるまいか。(昭和十七年三月発行『書斎』掲載拙稿「母の言葉と父の言葉」参照。)

「かはら」が「がはら」で、曲玉のことであることには、間もなく気が付いたが、久しく訂正する機会がなかった。これに就いては、今度「あまみや考」中にくわしく述べておいたから参照して頂きたい。