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うもんとりものちょう
右門捕物帖(一)
佐々木 味津三
線上閱讀佐々木 味津三《右門捕物帖(一)(うもんとりものちょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 220,431 字 · 428 頁
「犬でもいいし、ねこでもいいから、ともかく生き物を一匹、きさま大急ぎでどこかへいってしょっぴいてこい!」
こういうふうな人にわからない命令がやぶからぼうに右門の口から出るようになると、もうしめたものであるということは、今までしばしばの経験で、ちゃんと心得ていたものでしたから、伝六の鼻のいっそう高くなったことはむろんのことで、屋台の上からしきりとあたりを見まわしていましたが、さいわいなことに、一つうしろの麹町十一丁目の山車の上に、金の烏帽子をかむってほんものの生きざるが二匹のっかっていたのを発見すると、有無をいわさず、その一匹をひっ捕えてまいりました。だから、いっせいに見物がかたずをのんで、どんな種明かしをするだろうというように、右門の身辺を注視したことはいうまでもないことでしたが、しかし本人の右門はいっこうにおちついたもので、伝六がこわきにしているさるのところへゆうゆうと近づいていくと、しずかにその口を割って、問題の横笛の息穴をペロリとなめさせました。
と――果然、右門のにらんだとおりの結果が、そこに現出いたしました。牛若丸にかくのごとき非業な最期をとげしむるにいたった猛毒は、問題の横笛のその息穴に塗ってあったとみえて、ひとなめ小ざるがそこをなめるやいなや、あわれにも小動物はきりきりとねずみ舞いしながら