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うもんとりものちょう

右門捕物帖(三)

佐々木 味津三

線上閱讀佐々木 味津三《右門捕物帖(三)(うもんとりものちょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 241,558 字 · 480 頁

青空文庫

「あわてるな、あわてるな」

制しながら、名人は、疑問の赤、白、黄に染めた三つの玉と、金粉仕掛けのさいころを懐中すると、どこへ行くだろうと思われたのに、ずうと一本道にめざしたのは数寄屋橋のお番所です。

4

「へえ、下手人はここにいるんですかい」

「やかましいよ。敬公がどんな様子をしているか、ちょっとのぞいておいでな」

「え……?」

「よくよく目をぱちくりさせるやつだな。敬公の様子によっちゃ、けんかにならねえように陣立てしなくちゃならねえんだ。こっそりいって、空もようを探ってきなよ」

駆け込んでいった様子でしたが、しかしまもなく帰ってきての報告は、悲しや一歩手おくれだった。

「いけねえ! いけねえ! ひと足先にもう――」

「あげてきたか」

「いいえ、あの変な落としまゆの女を締めあげてね、下手人のどろも吐かし、ありかも突き止めて、今のさっきしょっぴきに出かけたというんですよ」

「ほほう、そうかい」

驚くかと思いのほかに、ゆうぜんたるものでした。

「いくら敬公だっても、そのくらいなてがらはたてるだろうよ。なにしろ、責め道具のネタを三つも持ってけえったんだからな。それで、女はどうしたのかい」