輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
うもんとりものちょう
右門捕物帖(二)
佐々木 味津三
線上閱讀佐々木 味津三《右門捕物帖(二)(うもんとりものちょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 221,941 字 · 435 頁
したところによると、それなるあるじがなんとも不思議なほど若すぎるのです。非業の最期を遂げている女を三十五、六とするなら、少なくもそれより七、八つは年下だろうと思われるほど若いうえに、男まえもまたふつりあいなくらいの美男子なのでした。加うるに、どうも傲慢らしい! 見るからに険のあるまなざし、傲然とした態度、何か尋ねたら、お直参であるのを唯一の武器にふりかざして、頭からこちらを不浄役人扱いしかねまじい不遜な節々がじゅうぶんにうかがわれました。
しかし、それと見てとっても、なに一つ顔の色に現わさないのがまた名人の十八番です。いたって物静かに尋問を始めました。
「ご姓名は?――」
と――、なんとしたものだろう! これがすこぶる意外でした。
「申します。お尋ねなさらなくとも申します。井上金八と申します」
剣もほろろにはねつけるか、でなくばいたけだかになってどなりでもするかと思われたのが、じつに案外なことにも、いたって穏やかな調子ですらすらと申し立てましたものでしたから、名人の不審は急激に深まりました。貧弱なご家人だなと思えば、家へはいってみると思いのほかに裕福なのです。