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うもんとりものちょう
右門捕物帖(二)
佐々木 味津三
線上閱讀佐々木 味津三《右門捕物帖(二)(うもんとりものちょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 221,941 字 · 435 頁
はたせるかな! 印鑑に異状のあることがお由の口から報告されましたので、名人になんのちゅうちょがあるべき! さっそく奥へ通ると、それなる手文庫の内見を求めました。
「なくなったのにお気づきなさったのは、いつでござります」
「ほんの今なのじゃ」
「では、お封印のときお使いなすったままで、今までは一度もご用がなかったのでござりまするな」
「そうなのじゃ。見らるるとおり、特別仕掛けの錠前をじゅうぶん堅固に掛けておいたゆえ、だいじょうぶこの中にあるじゃろうと存じて、先ほども印鑑のことは申さずにおいたが、もしやと存じて調べたところ、このとおり紛失してござるわ」
聞きながらじいっと手文庫の錠前に鋭く目を注いでいましたが、そろそろと右門流の明知がさえだしました。
「どうやら、これはオランダ錠のようにござりまするが、これなる錠前あけることをご存じのおかたは、あなたさまおひとりでござりまするか」
「いや、ほかに用人の黒川が存じておるにはおるが、黒川ならばいたっての正直者ゆえ、不審掛けるまでもござらぬわ」
「でも、念のためでござりますゆえ、お招き願えませぬか」
呼ばれて姿を見せたのは、それなる用人の黒川です。