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うもんとりものちょう
右門捕物帖(二)
佐々木 味津三
線上閱讀佐々木 味津三《右門捕物帖(二)(うもんとりものちょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 221,941 字 · 435 頁
命令があったものでしたから、伝六はにわかに強くなると、ぎゅうぎゅうとくくしあげながら責めたてました。
「なんだって、こんな手数をかけやがったんだ。さあ、どろを吐け! さっさと吐いちまえ!」
かくなるうえは、老痴漢とてももう施すべきすべがなかったものとみえまして、なにゆえ敬四郎をさらいとったか、恐れ入って実を吐きました。
「年がいもないあさはかなまねをいたしまして、面目しだいもござりませぬ。おおかたのことは、もうあれなるおなごめからお聞き及びのことでござりましょうから、改めて申しませぬが、あやつめが気味のわるい罪を犯して帰りましたゆえ、さぞご番所でもお騒ぎだろうと存じまして、こっそり様子を探りに参りましたら、こちらの敬四郎様とかおっしゃるだんなが、お手当にお出ましなさると知りましたので、あのおなごめが下手人とわかって、もし召しとらわれましたならば、てまえの隠しておいた五雲殺しの罪も自然わかるだろうとあさはかに考えまして、おとといの夜日本橋にてお手向かいだてをいたしましたのでござります。と申したら、絵かきふぜいががらにない腕だてじゃとおぼしめしますでござりましょうが、若いころ、いささかばかり剣術のまねごとをいたしましたので、はからずもそれが役に立ちましたのでござります。