輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
よしわらしんわ
吉原新話
泉 鏡花
線上閱讀泉 鏡花《吉原新話(よしわらしんわ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 37,157 字 · 75 頁
この名は数年前、まだ少くって見番の札を引いたが、家の抱妓で人に知られた、梅次というのに、何か催のあった節、贔屓の贈った後幕が、染返しの掻巻にもならないで、長持の底に残ったのを、間に合わせに用いたのである。
端唄の題に出されたのも、十年近く以前であるから。見たばかりで、野路の樹とも垣根の枝とも、誰も気の着いたものはなかったが、初め座の定まった処へ、お才という内の姉御が、お茶聞しめせ、と持って出て、梅干も候ぞ。
「いかがですか、甘露梅。」
と、今めかしく註を入れたは、年紀の少い、学生も交ったためで。
「お珍らしくもありませんが、もう古いんですよ、私のように。」
と笑いながら、
「民さん、」
と、当夜の幹事の附添いで居た、佐川民弥という、ある雑誌の記者を、ちょいと見て、
「あの妓なんか、手伝ったのがまだそのままなんです。召あがれ。」と済まして言う。
様子を知った二三人が、ふとこれで気が着いた。そして、言合わせたように民弥を見た。
もっとも、そうした年紀ではなし、今頃はもう左衛門で、女房の実の名も忘れているほどであるから、民弥は何の気も無さそうに、
「いや、御馳走。