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めいじんちょうじ

名人長二

三遊亭 円朝

線上閱讀三遊亭 円朝《名人長二(めいじんちょうじ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 67,631 字 · 134 頁

青空文庫

奉「して見ると柳の懐妊の分ったのは、寛政四年の四月で、幸兵衛が初めて龜甲屋へまいったのは同年五月二日じゃな、それに相違あるまいな」

茂「へい」

由「間違いございません」

奉「そうして其の出生いたした小児は無事に成長致したか、何うじゃ」

由「くり/\肥った好いお坊さんでございましたが、御新造のお乳が出ませんので、八王子のお家へ頼んで里におやんなさいましたが、間も無く歿ったそうでございます」

奉「その小児を八王子へ遣る時、誰がまいった、親半右衛門でも連れてまいったか」

由「いゝえ、旦那様はお産があると間もなく、慥か二十日正月の日でございました、急な御用で京都へお出でになりましたから、御新造が御自分でお連れなされたのでござります」

奉「柳一人ではあるまい、誰か供をいたして参ったであろう」

由「はい、供には良人が」

奉「やどとは誰の事じゃ」

茂「へい私が附いてまいりました」

奉「帰りにも其の方同道いたしたか」

茂「旦那が留守で宅が案じられるから、先へ帰れと仰しゃいましたから、私はお新造より先へ帰りました」

奉「柳の実家と申すは何者じゃ、存じて居るか」