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あいこくしんわたしはこうおもう
和人は舟を食う
知里 真志保
線上閱讀知里 真志保《和人は舟を食う(あいこくしんわたしはこうおもう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 70,567 字 · 144 頁
熊が死ぬことによって、――山の神は熊の肉体から解放され、その本来の霊的な姿に立ち返って、人間の酋長の家に“お客さんとなる”という考え方なのであります。(六)人間の酋長の家にお客さんとなった山の神は、そこに数日間滞在して飲めや歌えの大歓待を受けます。(七)そして人間の酋長からみやげの酒だの米だの粢(しとぎ)だの或は幣だのをどっさり頂戴に及んで、はるばる山の上にある自分の本国へ帰って行きます。(八)本国へ帰ると部下の神々を集めて、盛大な宴会を開いて人間の村での珍しい見聞談を語り聞かせ、人間の村からおみやげにもらって来た品々を部下一同にすそ分けして、神々の世界での顔を一層よくするのであります。
以上が神々の生活に対するアイヌの観念なのでありますが、このような特異な神の観念は、はたして彼等の空想が産み出したものにすぎないのでありましょうか。否、そこには古い過去の社会に於ける経験的な事実の反映が見られるのであります。先ず考えられるのは、いわゆる“ウイマム”(uymam)すなわち異民族との交易であります。
古くアイヌが日本人或はその他の異民族と盛んに交易を行ったことは、歴史上かくれもない事実であります。