輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
としょかん
図書館
宮本 百合子
線上閱讀宮本 百合子《図書館(としょかん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 6,707 字 · 14 頁
援助もしあった。その時分、一番早く一本だちになって開業した女医さんである一人の仲間が、そういう場合、よくみんなのために尽力した。
十年が経ってゆくうちに、或るひとは結婚し、或る人は専門の職業で確立し、或るひとは更にこれまでの職業から、個性のより大きく生かされる仕事に進もうと計画している。上野という地域や、図書館や、わたしにも親しい思い出のあるその珍しい集りが、久しぶりで桜木町の仲間の一人の家でもたれた。集りの仲間は、戦争でちりぢりになっていた。それが今度めいめいの女としての人生の行手に新しい期待をかけて月一回ずつ集ることになったのであった。
見かけよりはずっと奥ゆきの深い、いかにも桜木町辺の家らしい二階によったその集りには、非常に好感がもたれた。みんな、生活を知り、この社会で女が自立し、働くということの現実を知っている十五人足らずの人たちであった。なかには幼い娘を膝にのせている人があり、元来はお母さんが集りの仲間であったのに死なれて、文理大の研究室助手をしているその娘さんが、第二世会員として出席しているというようなこともあった。この集りは、上野の図書館の婦人閲覧室が、夜はほんとうに気味のわるかった音楽学校の森よりの場所から、本館の三階の上へ移って後、つくられたものなのであった。