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あかげっと しなあちこち
国枝史郎歴史小説傑作選
国枝 史郎
線上閱讀国枝 史郎《国枝史郎歴史小説傑作選(あかげっと しなあちこち)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 59,334 字 · 121 頁
印度の詩人
印度独立運動が活溌になりガンジーの名が国際舞台へ大きくうつしだされてきた。
ガンジーにつれて思い出されるのは同国の詩人タゴールのことである。
タゴールがノーベル賞金を受けて世界的有名になった頃、日本観光に来た。それを招待してタゴールを日本中へ紹介したのは大阪朝日新聞社で、天王寺の公会堂で、タゴールの初御目見得と第一声とを発表した。その時わたしは同社の若い記者として、時の社会部長の長谷川如是閑先生の下に、叱られ叱られ働いていたその時にも、会場の光景を書くべく、会場に出張し、鉛筆を嘗めていた。会場は文字通り立錐の余地のないほどの盛況であった。
タゴールは、白色の長い印度服を着白のターバンを捲き、悠然と壇上に立った。磨いた銅のような美しい艶のある顔色肩にまで降りかかっている長髪、鳳眼隆鼻、まことに神々しいほどの端麗さを備えた容貌がわたしたちの眼をみはらせた。彼は手に持っていた原稿を読んだ。その声? それは、故人となられたが当時の主筆兼編集局長であった鳥居素川先生が「あの声を聞いただけでも若い婦人などは泣くね」と評されたほど感銘の深い、銀鈴を振るような声であった。