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ちちゅうま
地中魔
海野 十三
線上閱讀海野 十三《地中魔(ちちゅうま)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 24,599 字 · 50 頁
「いま面白いところへ案内してやるッ」
「なにをッ」
そういう言葉の終るか終らないうちに、一同の立った足許がグラグラと揺めき、あッと思う間もなく、身体の中心が外れて、ガラガラと奈落へ墜落していった。仕掛のある落し穴だと気がついたのは、それから暫く経って、一同が息を吹きかえした後のことだった。
「うわーッ、いたいいたい」大辻老は起きも上らず、腰の辺をさすっていた。「三吉やーい。三吉やーい。助けに来てくれやーい」
「大辻さん、岩の足型を持っているかい」
「うん、持っているとも」そういって大辻老は腋の下へ手をやったが、うわーッと一声、たちまち跳ね上った。「岩の足型がないッ」
「ほうほう、ここに白いものがこぼれているぜ」と懐中電灯を足許へ照らしたものがあった。それは粉々に粉砕した石膏の足型に違いなかった。「うわーン。足型が壊れちまった。俺は、俺は……。うわーン、三吉」
井戸蓋の異変
そのころ、三吉少年探偵は、師の事務所に一人ポツンと、卓を前にして坐っていた。しかし彼は居睡をしているのではない。卓の上には大きな東京市の地図が拡げられてあった。その地図の上に、なにやら盛んに線が引張ってある。