輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
たしんきょう
多神教
泉 鏡花
線上閱讀泉 鏡花《多神教(たしんきょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 17,787 字 · 36 頁
土も、風も、山気、夜とともに身に沁むと申すに。――
神楽の人々。「酔も覚めて来た」「おお寒」など、皆、襟、袖を掻合わす。
神職 ……居眠りいたいて、ものもあろうず、棺の蓋を打つよりも可忌い、鉄槌を落し、釘を溢す――釘は?……
禰宜 (掌を見す)これに。
神楽の人々、そと集い覗く。
神職 即ち神の御心じゃ――その御心を畏み、次第を以て、順に運ばねば相成らん。唯今布気田も申す――三晩、四晩、続けて、森の中に鉄槌の音を聞いたというが、毎夜、これへ参ったのか、これ、明に申せよ。どうじゃ。
お沢 はい、(言い淀み、言い淀み)今……夜……が、満……願……でございました。
神職 (御堂を敬う)ああ、神慮は貴い。非願非礼はうけ給わずとも、俗にも満願と申す、その夕に露顕した。明かに邪悪を退け給うたのじゃ。――先刻も見れば、その森から出て参って、小児たちに何か菓子ようのものを与えたが、何か、いつも日の中から森の奥に潜みおって、夜ふけを待って呪詛うたかな。
お沢 はい……あの……もうおかくしは申しません。お山の下の恐しい、あの谿河を渡りました。村方に、知るべのものがありまして、其処から通いましたのでございます。