輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
やしゃがいけ
夜叉ヶ池
泉 鏡花
線上閱讀泉 鏡花《夜叉ヶ池(やしゃがいけ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 27,689 字 · 56 頁
蟹五郎 さあ、御坊。
鯰入 (ふと、くなくなとなって得進まず。)しばらく。まず、しばらく。……
鯉七 御坊、お草臥れなら、手を取りましょう。
蟹五郎 何と腰を押そうかい。
鯰入 いやいや疲れはしませぬ。尾鰭はのらのらと跳ねるなれども、ここに、ふと、世にも気懸りが出来たじゃまで。
鯉七 気懸りとは? 御坊。
鯰入 ここまで辿って、いざ、お池へ参ると思えば、急にこの文箱が、身にこたえて、ずんと重うなった。その事じゃ。
鯉七 恋の重荷と言いますの。お心入れの御状なれば、池に近し、御双方お気が通って、自然と文箱に籠りましたか。
蟹五郎 またかい。姫様から、御坊へお引出ものなさる。……あの、黄金白銀、米、粟の湧こぼれる、石臼の重量が響きますかい。
鯰入 (悄然として)いや、私が身に応えた処は、こりゃ虫が知らすと見えました。御褒美に遣わさるる石臼なれば可けれども==この坊主を輪切りにして、スッポン煮を賞翫あれ、姫、お昼寝の御目覚ましに==と記してあろうも計られぬ。わあ、可恐しや。(とわなわなと蘆の杖とともにふるい出す。)
鯉七 何でまた、そのような飛んだ事を? 御坊。……
鯰入 いやいや、急に文箱の重いにつけて、ふと思い出いた私が身の罪科がござる。