輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
線上閱讀中里 介山《大菩薩峠(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 254,021 字 · 495 頁
ぜひなく肩のところへ手をかけて、ゆすぶりながら、
「モシモシ、モシ、お医者様」
と呼び起したが、ちょっとやそっと、ゆすぶったのでは、手ごたえがありそうもないから、やや荒らかに、ゆすぶりかけて、
「もし、お医者様――お医者様、こんなところへゴロ寝をしては、医者の不養生でござるぞよ」
ぐいぐいとやったものですから、ようやく気がついたと見えて、酔眼をポカリと開き、
「ムニャ、ムニャ、ムニャ」
と言いました。
「しっかりなさい、ここは寝るところではござらぬぞ」
「ムニャ、ムニャ、ムニャ」
と二三度唸ったかと思うと、すっくと立ち上りました。
百九十一
ようやく呼びさまされた道庵先生は、あわただしく起き上り、
「これは、どうも、いやはや、大変に失礼を致しました、どうぞ、御容捨にあずかりたい、年甲斐もなく、少々食べよったものでござるが故に、あしからず、どうも、はや」
と非常に恐縮して、そわそわしているものですから、青嵐も気の毒がって、
「いや、御心配にはおよびませぬ、お休みになる分にはいっこう差支えござらぬが、夜気に当っては毒と存じ申した故」
「いやどうも、年甲斐もなく、それに職業の手前、医者の不養生を如実にお目にかけて、何ともはや汗顔至極……」