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だいぼさつとうげ

大菩薩峠10

中里 介山

線上閱讀中里 介山《大菩薩峠10(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 285,635 字 · 558 頁

青空文庫

ところが、ここに一つの悪いことは、兵馬の取越し苦労が、この時分になって漸く利き目を見せたことで、利き目の見えた時分は、相手が悪くなっていました。

仏頂寺と、丸山とが、こうして仲むつまじく、一つ鍋を突ッつき合っているところへ、喧嘩を売りに来た奴があるのだからたまらない。

「まっぴら、御免なせえまし」

というすご味を利かせたつもりなのが、目白押しになって、不意に押しかけて来ました。

「ナ、ナンダ?」

と鍋の中へ箸を半分入れながら、仏頂寺弥助が睨み返すと、

「旦那方、御冗談もいいかげんになすっていただきてえもんでございます」

そいつらがズカズカとはいって来て、膝ッ小僧をズラリと、仏頂寺、丸山の前へ並べたものですから、なんじょうたまるべき、

「何が、どうした!」

「御冗談もいいかげんになすっていただきてえもんでございます」

「何が、何だと!」

「へへへへ、ごじょうだんもいいかげんになすっていただきてえもんで。そんなこわい目をしたって、驚く兄さんとは兄さんが違いますよ、旦那方!」

「何が、何だ!」

仏頂寺が、こぶしを膝において向き直る。丸山勇仙も肉をパクつきながら、途方もない奴等が舞い込んだものだと思いました。