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だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

線上閱讀中里 介山《大菩薩峠11(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 368,567 字 · 720 頁

青空文庫

「あっ!」

と言って三人が立ち尽すこと多時、

「豪勢だな、おれは那智は知らんが、たしかに日光の華厳以上だよ」

と丸山勇仙がまず驚歎の声を上げる。

「おれは那智も、華厳も、知らないから、でもまずこれがおれの見たうちで日本一かな」

と仏頂寺弥助が、眼をすましながら、

「尤も、おれの国の越中の立山の中には、とても大きいのがあるそうだが、おれはまだ見ない」

と言いました。

兵馬も実際、この大滝は予想外に大きかったことを感歎しているらしい。そこで、仏頂寺は兵馬を顧みて、

「宇津木君、君は諸国を廻って歩くが、これに匹敵するやつを見たかね」

「僕もまだ、華厳も、那智も、見ていないですからな」

「そうか」

そこで、この三人のうちの最も滝通は、丸山勇仙ということになる。

「ここにいては、滝壺がわからんからな、何とも言えないが、水の豪勢なことはたしかに華厳以上だ。華厳の滝は、うらから元まで、ちゃんと一目に見ることができるが、この滝はそうはいかない、高さのことは華厳に比して何とも言えないが、土地の言伝えでは三千尺あるといっている」

「三千尺」

「うむ」

「三百丈だな」

「左様」

「間に直すと……」

「五百間さ」