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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
線上閱讀中里 介山《大菩薩峠11(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 368,567 字 · 720 頁
それは何を話しているか知れないが、向うの松の木蔭で、人が話し合っている。話し合っているから一人でないことは確かだが、それでも二人以上ではありそうにない。
おや、松の間から海が見えている。
二人だ。二人の前には、何か道具みたようなものが投げ出してあるな!
あれだ、あの黒船が来る前に、黒船の出現によって、トンと存在を忘却してしまっていたが、あの以前に海岸で果し合いを試みていた二人の者――
おお、おお、その生死のほども確めることを忘却していたのだが、それだ、その二人がここにこうしているのだ。
なんの――決闘でも果し合いでもあろうことか、近づいて見れば、眼の前にころがっている機械、道具類が物を言うではないか。
間棹、麻縄、鉄鎖、望遠鏡附の象限儀、円盤、といったようなものが、草の間に散乱しているのを見るがいい。
測量だ、測量だ、測量をしていたのだ。それを遠目で見て、一概に決闘と早呑込みをしてしまったのは、度外れた滑稽沙汰であった。
しかし、まあ、ちょうど、何かしら人懐かしい折柄、近く寄って、話敵に取ってみるのも一興。
「やあ、こんにちは、御苦労さまです」
田山が近づいて愛想をいうと、先方も、