輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

線上閱讀中里 介山《大菩薩峠11(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 368,567 字 · 720 頁

青空文庫

喧嘩を売った方は、もとよりのことだが、この喧嘩の買いっぷりが本筋でない!

ああまでしなくってもよい、若ざむらいの悪いのは、もとよりわかっているが、あれは若気の至りに酒があって、あたりの在郷連の間に、自分たちの身分に慢心しきって、人が一目置いて行くのをいい気になってしまったというまでで、かなりアクドいふざけ方はするが、避ければ、強いて法外をやらなかったのだとお角さんは見ていました。

だから、たしなめるにしても、上手にたしなめさえすれば、成績が上るのである。それを、こちらが、あの通り逆に取って、カサにかかるように出ては、相手の引込みがつかない。

と、お角さんは、かえって、この町人連の喧嘩の買いっぷりは大人げないものと見ていました。

果して事は次第に悪化して行く。

そこへ、自分たちの贔屓の旦那が、難儀に逢っているというようなところから、相撲小屋から関取連が、取的をつれて走せつけて来る。

それを、加勢がまた殖えてきたと見たのか、名古屋の料理屋の親方、河嘉の松五郎は、諸肌をぬいでしまいました。

「さあ、お斬りなさい」

が、さあ斬れ、斬りやがれ、斬って赤いものが出たらお目にかかる、という寸法通りの悪態になって、身をこすりつけたから、ますますいけない。