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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
線上閱讀中里 介山《大菩薩峠11(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 368,567 字 · 720 頁
とにかく、この「水祝い」は二代光友の時までは行われ、家中奥向勤めの輩は、正月に御前で「水祝い」を為すことになっていた。そこで寛文十年には「水あび御定の覚」というものがあって、婚礼の翌一年は申すに及ばず、たとえ三年五年過ぎても、御前に於て水あびを申すべき事。
なお、「もみ」を以て水にかえることもあったと見られるのは、同じ定めのうちに、
「もみ候事、上下衣服等もみ候ひて、人前出で難きほどの体成り候はば水むやくたるべくの事、一度もみ候上は水同然に候間、其上はもみ候事無用の事、附、無筋儀を申立てもみ候儀無用たるべき事」
というのは、もみはすなわち胴上げのことであろうと思われる。
ところが、元禄五年に至って、玉置市正なるものが千石の加増を賜わって、知行二千石となるや、その翌年正月、光友から市正に小姓衣を振舞われた。その時、奥勤めの者集まって、市正に「水祝い」をするか、もみにするかという内評議を聞いて、市正迷惑のことに思い、主人に聞え上げたと見えて、その時から禁止せられたということになっている。
この禁令は元禄十七年(宝永元年)十二月二十八日ということで、その時の廻文に、