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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
線上閱讀中里 介山《大菩薩峠11(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 368,567 字 · 720 頁
は、夢中に夢を観ずる気持で見ましたけれど、竹藪の中を歩いている夢は、やはり夢ではない、うつつの彷徨でありました。
そうして、ともかくも夜もすがら兵馬は、竹藪の中を歩きつづけている夢を見て、暁に徹しました。
今までいろいろの夢も見たが、一晩中、竹藪の中をさまよいつづけている夢を見通したのは初めてだ。そこで、鶏の声が聞えたから、はあ、もう占めたものだと夢うつつのさかいで、ホッと息をついていると、どこかで荒らかに戸をたたき、
「兵馬、兵馬、宇津木兵馬が、もしやこのところに来てはいないか、仏頂寺弥助と、丸山勇仙がやってきたよ」
すわ! と夢うつつのさかいを破られました。来たな、どの面下げて何といって来たか。亡者とは言いながら、よくかぎつけて来たものだ。こうなってみると、どっちが先走りをしたものかわからない。
だが、あのいけ図々しいおとないぶりを見ても、このまま飛び出して対面してやるのも癪だ、竹林は抜けて鶏の音は聞いたが、実はまだ眠いのだ、よし、もう一寝入りして、奴等の気を腐らせてやれと、兵馬も相手が相手だけに、兵馬としては似合わしからぬ、狸寝入りを試みているうちに本物になって、寝耳のところに、