輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

線上閱讀中里 介山《大菩薩峠11(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 368,567 字 · 720 頁

青空文庫

でしょう。

この一隊は、測量をそっちのけにして、勢いこんで浜辺を進みました。

この勢いで、高崎藩の陣屋へ馳せつけた日には、ただでは済むまい、火花が散るか散らないかは先方の出よう一つであるが、どのみち、ただでは済むまいと見てあるうち、幸か不幸か、先刻遣わした使者の者が二人、きわどいところで、ばったりと本隊にでっくわしたものです。

「どうした、エ、何をしていたのだ君たちは」

組頭は、充分の怒気を頭からあびせかけると、二人の使者は、さっぱり張合いがなく、

「いやどうも、少々とまどいを致して、力抜けの体でございました、それがため復命が遅れて申しわけがござりませぬ、万事はあの旗印を御覧下さるとわかります」

彼等は旗印を指さしたが、その旗印こそ不審千万なので――そこで追いかけて彼等が説明していうことには、

「御覧下さい――あれはお勘定奉行の諒解の下にやっている仕事でございます、しかも作業の発頭人は、もとの甲府勤番支配駒井能登守殿であるらしいことが、意外千万の儀でございました」

それを聞いて、組頭の面の上に、かなり狼狽の色が現われました。

「ははあ……」

これも拍子抜けの体で、改めて、翩翻とひるがえる旗印を見直すと、丸に立波、そう言われてみれば、紛う方もない、これは勘定奉行の小栗上野介殿の定紋。