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だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

線上閱讀中里 介山《大菩薩峠11(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 368,567 字 · 720 頁

青空文庫

「あなたのお連れだといって、あとからおいでになった方も、やはり、武術修行の仁とお見受け申します」

「いかにもお察しの通り、一人は仏頂寺弥助でございます」

「なるほど」

村田がうなずきました。うなずいたところを見ると、村田も以前から、仏頂寺の名を聞き知っていたのかしら。或いは時の調子で、お座なりにバツを合わせたのかしら。そこで兵馬も漫然と、

「あとで御紹介いたしましょう」

と附け加えました。

「仏頂寺弥助という御仁は知りませんが、仏生寺弥助殿なら承っております」

と村田がいう。

「同名異人であるかも知れません」

「しかし、その仏生寺弥助殿ならば、先年、京都で殺されているはずです」

「そうでしたか」

「斎藤篤信斎の甥に当りますかね」

「ははあ」

「そもそも斎藤弥九郎先生が、越中国氷見郡仏生寺村というのに生れたのですから、その村名を取っていただく弥助殿、ことに弥九郎の弥、弥助の弥、通っているようですから、甥でないまでも、親戚かなにかであるには相違なかろうと思います」

村田寛一がこう言ったものですから、兵馬も考え出して、

「そこまでは究めてみませんでしたが、斎藤先生の門下であり、流儀が神道無念流であることは、争われません」