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だいぼさつとうげ

大菩薩峠16

中里 介山

線上閱讀中里 介山《大菩薩峠16(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 268,946 字 · 520 頁

青空文庫

これを聞いて、三ぴん一同が、いよいよ安直の用意周到なるのに敬服しました。

十六

そういうこととは露知らぬ道庵先生は、お角さんから差廻された米友代りの一僕、庄公を召しつれて、ほくほくと柏原の宿を通りかかりました。

胆吹へ登るものとすれば、ことにお銀様や米友が植民地を構えた上平寺の方面から登るとすれば、関ヶ原からでは、この本道へ出ないで、小関から北国街道へ出るのが順ですけれども、胆吹へ登るものが必ずしもその道をとらなければならないという約束はなく、柏原からでも、長岡からでも、幾多の登山路はあるのです。春照村の上野からする登山本路をとるとすれば、ここへ出るのも決して脱線ではありませんが、とにかく、道庵が一僕を召連れて、ほくほくとこの柏原の宿はずれを歩いている途端に、大へんなものに出くわしてしまいました。さては草津を要していた三ぴん連の先陣が、早くもここへ廻ったか――そうではない、後ろから追いかけて来る人の声――

「サアサア、みないじゃござい、みないじゃござい、コレコレ作兵ヤイ、太郎十、どうでやどうでや、よべから役当てて置きよるに、何していよるぞ、さあさあ、いかまいか、いかまいか」