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だいぼさつとうげ
大菩薩峠19
中里 介山
線上閱讀中里 介山《大菩薩峠19(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 319,771 字 · 617 頁
「お帰りやす、どちらを歩いておいでやした」
お宮さんが迎える。
「行き当りばったりで、古物買いをやって来た」
と言って、不破の関守氏は風呂敷包から、そのいわゆる古物の数々を取り出して、お宮さんに見せました。
古ぼけた木像だの、巻物の片っぱしだの、短い刀だの、笄、小柄といったようなものが出ました。好きな道で、暇に任せて、古物すなわちこっとう漁りをやって来たものらしい。
「この紙きれは、これは確かに奈良朝ものですよ、古手屋の屏風の破れにほの見えたのを、そのまま引っぺがさせて持って来たのだ」
「えろう古いもんでおますな」
「それから、この金仏様――これが奈良朝よりもう少し古い、飛鳥時代から白鳳という代物なのだ、これは四条の道具店の隅っこで見つけました」
「よろしい人相してまんな」
「こっちを見給え、ずっと新しく、これがそれ大津絵の初版物なんだ」
「大津絵どすか」
「大津絵といえば、藤娘、ひょうたん鯰、鬼の念仏、弁慶、やっこ、矢の根、座頭、そんなようなものに限られていると思うのは後世の誤り、初代の大津絵は皆このような仏画なのだ」
「そうどすか」
「それから、ズッと近代に砕けて、これが正銘の珊瑚の五分玉、店主はまがい物と心得て十把一からげにしてあったのを拙者が見出して来た、欲しかったら、お宮さん、君に上げましょう」