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だいぼさつとうげ
大菩薩峠7
中里 介山
線上閱讀中里 介山《大菩薩峠7(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 242,044 字 · 477 頁
それと見て、先へ一足進んでいた仏頂寺弥助が、刀を抜く手も見せず竜之助に飛びかかろうとして、急に飛びのいてしまいました。
三谷一馬もまたすかさず抜き合わせたけれども、遠く離れて、それを振りかぶったままです。腕に覚えのない丸山勇仙は、一時仰天してしまいましたけれど、これは抜き合わせずに、高部弥三次の介抱にまわって、後ろから抱きながら、いたずらにうろたえているばかりです。
机竜之助は抜討ち横なぐりに高部を斬ると共に、当然踏み込んで行くべき二の太刀を行かずに、後ろへ退いてその刀を青眼に構えたままです。
多分、仏頂寺が、斬りかかろうとして飛び退いたのはそれがためでしょう。高部を追いかける途端を、小癪なと、横合いから一ナグリに斬って捨てようとしたのが、案外にも、出足を進めないで、後ろへひいて構えた変化。そこを斬り込めば自分が斬られることを知っているから、退いて立て直すことにしたのでしょう。
三谷ときては、見当がつかないから、その当座は遠く離れて振りかぶっているが無事。
そこで、彼等の内心のおどろきは非常なものでありました。
これは、絶体絶命の自暴で振りまわしている刀ではない。