輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

だいぼさつとうげ

大菩薩峠7

中里 介山

線上閱讀中里 介山《大菩薩峠7(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 242,044 字 · 477 頁

青空文庫

これは素敵もない見物だと思ったから、お梅がワザと留めないでいると、金助の野郎は妙に衣紋をつくろい、気取ったなりをして、二階へノコノコとあがって行きました。

「金助さん、お嬢様のお気にさわってもわたしは知らないよ」

お梅の駄目を押すのを、金助は聞き流して、

「どう致しまして。お嬢様、へえ、どうも御無沙汰を致しました、先日はまた大枚の頂戴物を致しまして」

洒蛙洒蛙として二階へ上り込んで見ると、お銀様は縮緬の夜具を、頭からスッポリとかぶって寝ていました。

「これはこれは、お嬢様、そう自暴におかぶりになっては、第一のぼせて毒でございます、ちとお発しなさいまし」

傍へ寄って来て、かぶっていた夜具へ手をかけ揺ったものですから、その夜具が遽かに躍り出すと、

「金公、なんといういけ図々しいんだい」

むっくりとハネ起きざま、金助の横面をイヤというほど食らわせたのは、お銀様ならぬ親方のお角であります。

「あ、これはヒドイ」

金助はお角にハリ飛ばされた横面をおさえて飛び上ると、

「金公、お嬢様を逃がしたのはお前だろう、手前がよけいなことを喋りゃがったんだろう」

お角はつづいて金助の胸倉をとりました。