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だいぼさつとうげ

大菩薩峠7

中里 介山

線上閱讀中里 介山《大菩薩峠7(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 242,044 字 · 477 頁

青空文庫

ところが、いま主人の抜き出している書物という書物が、みな一学の意表に出づるものばかりでありました。

「Logos――これは理学の本でございますか」

「左様、道理とか言葉とかいうのだろう」

「Mani――これは何を書いたものでございますか」

「マニ……土地の名か、或いは人の名ではないか」

「Hom-ousia――ホモウシアと読んでよろしうございますか」

「そう読むよりほかはあるまい、何の意味かわしにもわからぬ」

「次はMonologion――これは、オランダ語でございますか、イギリス語でございますか」

「その原書はイタリーのものだそうだ、太宰春台の独語といったようなもの、つまり感想録の一種だろうと思う」

「ははあ、これはイギリス語でございますな、イミタシアン・オブ・クリストと読みますか……」

「うむ」

「内容は何でございますか」

「何だかわからん」

「これは、ピリグリム・プログレスと読みますか、これには挿絵がたくさんございます」

「それは有名な小説だ」

「小説と申しますると、草双紙の類でございますか」

「そういうわけでもない」

「Socitas Jesu――綴りに従ってソサイタス・ジェスと読みます、ソサイタスは組合とでも申しましょうか、ジェスは……」