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てんにょとおばけ
天女とお化け
小川 未明
線上閱讀小川 未明《天女とお化け(てんにょとおばけ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 4,886 字 · 10 頁
このとき、とつぜん秀吉は、
「先生、神さまは人間をみんな平等に愛してくださるんですか。」といってききました。
「そうですとも。正直なもの、また貧しいものは、とりわけ深く愛してくださるのです。」と、先生は、秀吉を見ながら答えて、目に涙をうかべていました。
やがて、北国の村や、町に、ちらちらと寒い日は、雪が降るようになりました。教会では、そのころからストーブをたきはじめました。
ある日、秀吉のかいた自由画は、これまでになかった特異のものです。少年らしい人間が雪中に埋もれて倒れていました。
そのそばには、いつものたこ入道が、ひげのはえた口を開けて、さも勝ちほこるように笑いながら、赤い舌を出している。また目からも一筋の糸のように火を吹いて、少年の死骸を見下ろしている。そして、この化け物には、幾本も手や足があって、それがへびのように、電信柱や街灯の柱に、まきついて、つめから血がしたたっている。
すると、そのとき、頭の上を孔雀のような美しい羽のある天女が、ぐるぐると輪をえがくごとく飛び舞っていました。あちらの空は、真っ青で海の色をし、また片方の空は真っ赤で、日が沈みかけていました。