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たいへいようまじょう

太平洋魔城

海野 十三

線上閱讀海野 十三《太平洋魔城(たいへいようまじょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 93,147 字 · 187 頁

青空文庫

(おや、なにか字を書いているようだぞ!)

気がついた。よく見ると、それは日本の片仮名だった。

「アナタハ、ニッポンジンカ。ワタクシモ、ニッポンジンダ」

「ほほう、……」

と、太刀川はおどろいて、クイクイの神を見なおした。

「僕は日本人で、太刀川時夫というんだ。君は誰だ」

「ああ、やっぱりあなたも日本人!」

クイクイの神様は、いきなり太刀川にすがりついた。

「うれしい。こんなところで日本人に会うなんて、まったく夢のようです。ダン艇長が、あなたのことタツコウとよぶので、フィリピン人かと思っていたんです。よかった。わたしも日本人、三浦須美吉という者です」

「え、三浦須美吉」

こんどは太刀川の方が、おどろいた。

「じゃ、君が三浦須美吉君か」

「そうです。あなたはどうしてわたしの名前を……」

「知っているとも、僕は、君が海中へ流した空缶の中の手紙によって、はるばる大海魔を探しに来たのだ。それにしても君はよく生きていたね」

二人の日本人は、手に手をとって、うれしなきだ。さっきからいぶかしそうに見ていたダン艇長と酋長ロロも、それと気がついて、ふしぎなめぐり合いにおどろいた。

太刀川は、今までのことを手みじかに話した上、このおそるべき海底要塞の日本攻略準備がなった以上、これを一刻も早く日本へ知らせなければならぬと語った。