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たいようけいとうのめつぼう
太陽系統の滅亡
木村 小舟
線上閱讀木村 小舟《太陽系統の滅亡(たいようけいとうのめつぼう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 7,244 字 · 15 頁
などという、絶望的の歎声さえ起って、さしもに広い大会堂も、殆ど暗澹たる憂愁の雲に被われて仕舞った。
この時、この有様を見るに見兼ねて、猛然として演壇に起ったのは、齢七十に余る老ドクトルである、彼は打ち凋れたる聴衆の精神に、一道の活気を与えんがために、愁いを包んで却って呵々大笑し、まず彼らの視線をそこに集め、おもむろに口を開いていった。
「満堂の諸君! 卿らは何故にさる失望落胆の声を発するか、予は頗る不思議に思う、そもそも人類には霊魂と称する不死不滅のものがある、試みに気息ある人の体量と、死せる者の体量と比較し見よ、彼に比してこれの甚だ軽き所以は、元より体中に存在せる空気の量にも依るであろう、しかしそれにしてもなお吾々の智識を以て、とても計り知る事の出来ぬ多大の重量があり、久しく医界の疑問となっていたのである、しかるに何ぞ知らんや、この不可解の重量こそ、正しく霊魂その者の目方たること、漸く千九百〇六年の最近に於て、しかく断定せられたのである。
これに依って思うに、よしや太陽系統は一時滅亡の悲境に立ち至るとも、吾々の霊魂なる