輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

にょきゃくいっしゅうかん

女客一週間

豊島 与志雄

線上閱讀豊島 与志雄《女客一週間(にょきゃくいっしゅうかん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 12,724 字 · 26 頁

青空文庫

彼は暫くうとうととした。珍らしく床の中で新聞を読んだ。起上ると、夕陽が赤々と照っていた。その中で、庭で、キミ子は子供たちと戯れながら、風呂の焚付に古い木箱をわっている。鉈を振上げたおかっぱの彼女は、コスモスの彼女や議論の彼女とは、また別な似合った存在だ。振向いた顔が、健康そうに赤くほてっている。

「みんなが、半日労働をして、半日勝手なことをして暮す……そうした世の中になると、ほんとうにいいと思うわ。」

言葉は公式だが、それでも、心から自然に洩れた本音らしい。云ってしまって、少してれぎみに、白い歯を出して笑っている。彼もつりこまれて微笑して、縁側に立ったまま煙草に火をつけた。

三

来てから丁度一週間目に、キミ子は一日外出した。夕方帰ってきた。まもなく食事だ。食事の間、何か考えこんでいるらしく、いつもよりおとなしく静かだ。そして食事がすむと、長くお世話になったが、明日帰っていくんだと云う。それも、何のことだ、またコスモスへ戻るんだと、島村の耳に囁くのだ。そして今日のおみやだとて、いろんな花火を一包、子供たちの前に拡げてみせた。花火はふるっている。